2008年2月23日

さようならの暗号文

淋しい季節を通り過ぎたら
夜通し友と語り合える様な
美しい思い出を振り返ろう
なんだか不思議な感じだよ
楽な気分で生きられそうさ

2008年2月20日

静寂の音

弦のきしむ音で、曲が始まる
静寂の音なんて、聞こえるのだろうか?

音楽の鳴り響く部屋で
一瞬、音が
遠のいたように感じた

軽い眩暈の後
遥かなる時の剣が
空気を引き裂く姿を見た

僕の発した
声にならない声が
頭の中にこだまして

静寂の音を
奏でて消えた

2008年2月19日

凍てつく風が叫んでる

街は、雪の下敷きになって
身動きできずに
じっとしている

雪は、雪の下敷きになって
身動きできずに
固まっている

僕も、雪の下敷きになって
身動きできずに
横たわっている

いつまでそこで眠ってるんだ
いつ眠りから覚めるんだ

凍てつく風が叫んでる
凍てつく風が叫んでる

2008年2月 5日

雪の降る静かな夜は

雪の降る静かな夜は
澄みきった時の流れさえ
感じられそうで
空気の重さにさえ
押しつぶされそうで
僕の心はガラス色した
塵になる

白い暗闇が踊る
白い誘惑の声がする

雪は
孤独な街を
凍てつかせ
孤独な窓を
凍えさせ
孤独な瞳に
降り積もる

雪の降る静かな夜は
君の心も石になる